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OSS(オープンソースソフトウェア・Open Source Software)とは

■OSSを理解しやすくするための前知識として市販ソフトウエア(Proprietary Software)との比較

ソフトウエア=プログラムとは

  • プログラム言語で記述します。この記述したものが「ソースコード」。
  • このソースコードをコンパイラ等を使って、各実行環境[コンピュータの種類、OS(Windows、MacOSなど)]に合わせた形で、コンピュータが理解できる形式に変換します。この変換されたものが「バイナリーコード」。
  • ソフトウエア開発会社は、主にバイナリーコードのみを販売します。また他社にラインセンス料を取って供与したりします。ソースコードは企業秘密にして独占します。
  • ソフトウエアを購入した一般ユーザは、ライセンス契約に従い、コンピュータにインストール(もしくはバンドル、プリインストール)し利用します。通常、ユーザはバイナリーコードを利用する権利を購入しているだけで、プログラムの複製、配付はもとより、ライセンスの範囲をこえてインストールすることは許されていません。
  • もしプログラムに不具合があった場合、「ソースコード」が入手できないので、不具合を修正、改良することはできません。そのかわり、ユーザ登録することでサポートを受けたり、修正プログラムを受け取ることができます。

市販ソフトウエアとは別な方向

として、プログラム研究者の間では、このソースコードの公開が一般的に行われてきました。ソースコードを公開して有用な技術を共有し、誰もが開発に参加できれば、より良いソフトウエアが生まれる・・・という思想に基づいてのことです。


ソースコード公開のメリット:

●有用な技術を共有できる。  
●自分の成果を広く評価してもらえる。  
●多くのフィードバックがあり、プログラムのエラー、不具合を見つけ、修正する   動作チェック作業やデバッグ作業がスピーディーになる  
●多くの研究者の改良が加えられ、完成度が短時間で高まる。  
●そしてその完成度の高いプログラムを無償で利用できる・・・など。

市販ソフトウエア(Proprietary Software)に対して、ソースコードを公開(Open)し、無償で使用、改良、再配布可能なソフトウエアをOSS(Open Source Software)と呼びます。

簡単な比較 Proprietary
Softwear
OSS
料金
有料
無料*
ライセンスを守る義務
あり
あり
複製、再配付
不可
可能
改良、改変
不可
可能(奨励)
改良したものを配付
不可
可能(奨励)
ソースコード
非公開**
公開(必須)

*OSSの再配布条件は「自由に再配布可能」とあるので有料でもかまわないが、有料で
入手した人が それを無料で再配布することも自由。
**一部、公開しているものもある



 OSS-P1  市販ソフトウエア(Proprietary Software)との比較